【北上】真夏の北上を水しぶきで彩る「灼熱IDOL水かけ祭り2026 in 北上アメリカンワールド」が13日、北上市のアメリカンワールドで開かれた。3年ぶりの開催となった今回は、東北各地から8組のアイドルが集結。ライブと水かけを組み合わせた、このイベントならではの夏祭りにファンが詰めかけた。
今回の祭りには、岩手のchairmansのほか、青森のGMU、八戸のpacchi、宮城のPOEM、仙台flavor、i_andscape.、山形のMPF☆B、福島からはゆめいろ流星群が出演。午前11時30分からステージが始まった。

トップを飾ったのは青森県八戸市の館花岸壁朝市公認の”日本一朝早く会えるアイドル”pacchi(ぱっち)、続いてゆめいろ流星群は12時から、続いてMPF☆Bが12時30分から出演。天候が目まぐるしく変わる中、続けて13時からPOEM、i_andscape.は13時30分、仙台flavorは14時からステージに立った。各グループがライブを披露した後には水かけタイムが設けられ、ステージと客席を飛び交う水しぶきが会場を包んだ。

普段のアイドルライブなら、ステージと客席には一定の距離がある。ところが、この日は違う。歌って踊っていたメンバーが水鉄砲を手にすると、客席からも水が飛び返す。歓声と笑い声が重なり、アイドルもファンも次第にびしょ濡れになっていった。
そして今年の水かけ祭りには、もう一つ大きな意味が加わった。
熊本へのチャリティーだ。
7月29日、甚大な被害が発生した令和8年熊本地震を受け、今回のチャリティー対象を熊本への義援活動に変更し、イベント当日に販売するオフィシャル「MATO-T」と会場の募金箱を義援金の対象とすることが発表された。
MATO-Tは、このイベントならではの「的」になるTシャツだ。水かけに参加するファンが着用し、アイドルから狙われる。その一枚を購入することが、そのまま熊本への支援につながる。チャリティーグッズの利益と会場募金を、日本赤十字社岩手県支部を通じて被災地へ寄付するとしている。楽しみながら参加できる水かけ祭りに、被災地への支援を組み込んだ形だ。
東日本大震災の被災地域から活動を続けてきた東北のアイドルたちが、今度は熊本の被災地へ支援をつなぐ。

その思いを大げさに語ることなく、Tシャツを着て、水をかけて、楽しむ。そんなシンプルな仕掛けが、このイベントのチャリティーとしての特徴でもある。
会場では、ライブが進むにつれて観客の熱気も上昇。水かけタイムになると、ステージから客席へ、客席からステージへと水が飛び交い、真夏の屋外ならではの光景が広がった。
水をかけて、かけられて、笑う。



3年ぶりに北上へ戻ってきた「灼熱IDOL水かけ祭り」は、東北各地のアイドルをつなぐ夏のイベントであると同時に、今年はその楽しさを熊本への支援にもつないだ。
お盆の北上に響いた歓声と大量の水しぶき。その一枚のTシャツが、遠く離れた被災地への義援金になる――。そんな「楽しむことのできる支援」が、今年の水かけ祭りをいつもとは少し違うものにしていた。
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